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絶え間ない変化から、衆生の風景へ

絶え間ない変化から、衆生の風景へ

#30   2020年8月1日

2020年6月、Fluxと名付けられた、あたらしいシリーズを本サイトで公開しておりましたが、この度、それをさらに発展させたシリーズをつくることができました。今回、その発展形を初めて公開するとともに、今後はこのシリーズを展開していくことを告知させていただきます。


あたらしいシリーズは、Living Thingsといいます。タイトルには、仏教用語でもある「衆生」の名を冠しました。衆生とは、こころを持つすべての存在という意味を持ちます。このシリーズに描かれる風景は、みなこころを持つものの美しさ、恐れ、力強さに触発されています。喜怒哀楽といった、わかりやすい感情に括られることのない、名前もつけられないような混沌から湧き上がる精神が、コラージュされた幾多の風景に表現されていきます。


こころを持つものに対して、その解釈を拡張していくことで、時にいのちを持たないものへの想像力が掻き立てられます。「衆生」は主に、人間や、人々の意味で使われますが、ここではその対象を広げようとする意識に焦点を当てています。そうして想像されたイメージは、自然への畏敬と混沌のなかの無常に収斂されていきます。たとえるなら畏敬は、万物に精神が宿ると信じられてきた、原初的宗教観=アニミズムの思想にもつうじるものです。そして無常は、決まりきった目的もなく、安住できる場所もなく、ただ生成され移ろいゆくような、混沌とした世界に生きている気づきによって湧き上がります。これらふたつが、この身を浸してゆきます。


こころを持つものとしてたとえられた、畏敬、儚さ、そして時に力強さを持ついくつもの世界のイメージは、今後ジークレープリントやZINEに表現されてゆきます。Living Thingsの世界観に、ぜひ触れてみていただけましたら幸いです。
本作は、2020年年末から2021年以降に順次展開されます。

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