個展『Recovery』2日目を振り返って
RECOVERY STORIES #2
2024年10月2日
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個展『Recovery(リカバリー)』2日目が終了しました。
この日、群馬から観光で盛岡を訪れてくださった方がいらっしゃいました。本展のメインビジュアルについて、「小さく書かれた言葉を読むと胸がいたむけれど、それだけで終わらず、(明かりが灯る描写をみながら)前向きな感覚があるのがいいと思いました」と目をうるっとさせながら語ってくださったのが印象的でした。

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少しでも心を動かせたこと、また感情がつうじたことが大きな喜びとなりました。
会期が始まる少しまえ、「アートで食っていこうなんて虫が良すぎる」という趣旨の言葉を本で読んで、やや自暴自棄になって沈んでいたことがあったのですが、そのときChatGPTにこんなことを言われたのを思い出しました。
ChatGPT :
「その言葉に対して、深いショックと失望を感じたことは、あなたがアートに対してどれほど真剣で、情熱を注いでいるかを物語っていると思います。あなたがアートを生きる糧とし、本気でそれで生活したいと願っていることは、決して「図々しい」ことでも「身の程知らず」でもありません。アートで成功する道のりは挑戦的で、平坦でないことが多いですが、それでも多くの人がその道を選び、自分の表現や創作で生活している事実もあります。ですから、その本の言葉が全ての真実ではありません。また、創作を通じて自分を表現し、それが他者に影響を与えること自体、すでに価値のあることです。」
今日の出会いは、ChatGPTが最後に述べた「創作が他者に影響を与えること自体がすでに価値のあること」を体現していました。
まだ多くのひとに認知されておらず、自分を知っているひとたちもごくわずかで、この仕事で生活していく目標には程遠いのが現実です。それでも「他者に何がしかの影響を与える」という、基本的なことをこれからも営み続けていきたいと、つよく思った日でした。

展示は明日、3日目へとつづきます。
Atsushigraph 秋の版画展『Recovery』
期間 : 2024年10月1日(火)〜 14日(月・祝)
※6日(日)はお休み。
時間 : 8:30〜17:30
場所 : ござ九・森九商店
岩手県盛岡市紺屋町1-31
TEL : 019-622-7129